貯金だけではダメ?「お金の基本3本柱」を知ろう

はじめに

「貯金さえあれば大丈夫」
そう思っている経営者や個人事業主は意外と多いです。でも、現実はちょっと違います。

売上が減ったり、思わぬ出費があったり、病気やケガで働けなくなったり。そんなとき、貯金だけでは心もとないことがあります。

だからこそ、お金の基本3本柱 ― 貯金・投資・保険 ― を知って、バランスよく使うことが大切です。今日は小学5年生でも分かるくらいシンプルに、でも大人に向けてお話しします。

1. 貯金:まずは安心の土台をつくる

貯金は家計や事業のお守りのようなものです。手元に現金があると、急にお金が必要になったときも安心です。

  • 生活のための貯金
    生活費の6か月分くらいは、すぐ使えるように置いておきましょう。事業の売上が安定しないときの「安全ネット」です。
  • 事業のための貯金
    設備の修理や急な仕入れ、税金の支払いなど、事業用のお金も別で貯めておくと安心です。
  • 短い期間で使うお金
    車の買い替えや旅行など、1〜2年で使うお金は、投資ではなく現金で確保します。

ポイントは、「いつでも使えるお金」と「増やすお金」を分けることです。貯金だけだと増えにくいですが、安心感は抜群です。

2. 投資:お金を働かせて増やす

投資は「お金に働いてもらう」方法です。貯金だけだとほとんど増えませんが、投資を使うと将来の資産を効率よく増やせます。

  • 長く続けて分けて運用
    株や債券、投資信託を組み合わせて少しずつ投資すると、リスクを減らしながら資産を増やせます。
  • 目的に合わせて
    老後資金なのか、子どもの教育費なのか、目的によって投資の方法は変えましょう。
  • リスクを知る
    投資は損をすることもあります。だから、生活や事業に困らない範囲で行うことが大切です。

経営者や個人事業主は、事業にお金を使うタイミングがあるので、投資用の資金と事業用の資金は別にして考えましょう。

3. 保険:もしものときの備え

保険は「もしもに備えるための安全網」です。病気やケガ、事故や災害で働けなくなったとき、家計や事業を守る役割があります。

  • 必要なものだけにする
    保険は多すぎるとお金の無駄になります。最低限、家族や事業に必要な保障を選びましょう。
  • 事業のリスクもカバー
    借入金の返済や従業員の休業補償など、事業に関わる保険も忘れずに。
  • 変化に合わせて見直す
    結婚や子どもの誕生、事業の拡大など、ライフステージや事業環境が変わったら、保険も見直しましょう。

保険は「備え」としてお金を使うので、無駄にならないように必要な分だけにするのがコツです。

4. 3本柱のバランスを考える

貯金・投資・保険は、それぞれ役割が違います。バランスよく使うことで、生活も事業も安定します。

  1. 貯金 → 生活や事業の安全ネット
  2. 投資 → お金を増やして将来に備える
  3. 保険 → 万が一のときの守り

売上が安定するまでは貯金と保険を優先し、余裕が出てきたら投資を増やす、といった順番で考えると無理がありません。

5. まとめ

経営者や個人事業主は、毎日お金のことを考えながら仕事をしています。それでも、いざというときの備えは必要です。

  • まずは生活防衛資金を確保して安心をつくる
  • 必要な保険で万が一に備える
  • 余裕資金で投資して将来を増やす

この3本柱を意識するだけで、家計も事業もずっと安心になります。
小学生でも分かるくらいシンプルに言うと、「守る・増やす・備える」をバランスよくやること。それだけです。