ウイルス対策ソフトって必要?正しい選び方と使い方
インターネットを使ってビジネスをするのが当たり前の時代、ウイルスや不正アクセスといったサイバーリスクは、すべての事業者にとって無視できないものとなっています。
では、ウイルス対策ソフト(セキュリティソフト)は本当に必要なのでしょうか?どう選べばいいのでしょうか?
この記事では、「なぜ必要か」「どれを選ぶべきか」「どのように使うべきか」について、わかりやすく解説します。
なぜウイルス対策ソフトが必要なのか?
1. サイバー攻撃は年々巧妙に
サイバー攻撃の手口は年々進化しています。メールに添付されたファイルや、普段よく使うサイトに見せかけた偽サイトから、気付かぬうちにウイルスに感染するリスクがあります。
2. 中小企業や個人事業主も狙われている
「自分のような小さな事業には関係ない」と思っていませんか?実は、セキュリティ対策が甘い中小企業や個人事業主こそ、攻撃者にとって“狙いやすい”標的です。
3. 被害に遭うと、信頼も失われる
ウイルス感染による情報漏えいが発覚すれば、顧客や取引先の信頼を大きく損ねてしまいます。事後対応には多くの時間とコストがかかることも。
ウイルス対策ソフトの選び方
1. 機能が充実しているか
以下のような機能があるかをチェックしましょう。
- ウイルス・マルウェア検出
- ランサムウェア防御
- フィッシング対策
- ファイアウォール機能
- メールのスキャン機能
2. パソコンに合った動作の軽さ
高機能すぎるソフトは、古いPCだと動作が重くなることもあります。スペックに合った軽量な製品を選ぶことも重要です。
3. 自動更新機能があるか
ウイルス定義ファイルを自動で更新してくれる機能があるかを確認しましょう。常に最新の状態で守ってくれるのが理想です。
4. サポート体制がしっかりしているか
日本語のサポートがあるか、電話やチャットなどの対応時間はいつかなど、万が一のときに安心できるサポートがあるかもチェックポイントです。
代表的なウイルス対策ソフト(2025年時点)
ソフト名 | 特徴 | 商用利用可 | 価格帯 |
---|---|---|---|
ESET | 軽快な動作。初心者にもわかりやすい | ○ | 中程度 |
ノートン(Norton) | 総合力が高い。保護範囲も広い | ○ | やや高め |
ウイルスバスター | 国内利用者が多く、サポートが手厚い | ○ | 中程度 |
Windows Defender | Windows標準。無料 | △(業務用としては限定的) | 無料 |
カスペルスキー | 高検出率で根強い人気 | ○ | 中程度 |
正しい使い方のポイント
- インストール後、必ずアップデート
購入直後はウイルス定義が古いことがあります。インストールしたらすぐに最新の状態に更新しましょう。 - スケジュールスキャンを設定
週1回など、定期的に自動でPCをスキャンするように設定すると安心です。 - 不審なメールやファイルは開かない
どんなに優れたソフトを使っていても、最終的に守るのは「人」です。疑わしいものは開かない習慣をつけましょう。 - 他のセキュリティ対策と併用する
ファイアウォールの設定、OSのアップデート、バックアップの習慣など、総合的な対策も欠かせません。
まとめ
ウイルス対策ソフトは、現代のビジネスにおいて「入れておいて当然」のセキュリティ対策です。
ただ入れておくだけではなく、自社に合った製品を選び、正しく使うことが大切です。
セキュリティは「気づいたときには遅かった」となりがちです。
今日からできる対策を、ひとつずつ見直してみてはいかがでしょうか?